女性器を知ろう③ クリトリスとは? <ペニスとクリトリスの違いと類似点> 女性・トランスジェンダー・男の娘にもわかる!

クリトリスとは?

クリトリス(陰核)は、女性器の一部で、主に性的快感を得るための器官です。小陰唇の前端に位置し、外部から見える部分はわずかですが、その大部分は体内に埋まっています。クリトリスは男性器の陰茎(ペニス)と発生学的に同じ起源を持ち、構造や機能に多くの類似点があります。

 

クリトリスの構造

クリトリスは以下のような複雑な構造を持っています
クリトリスの外部から見える部分は5~15㎜程度と小さいですが、全体的なサイズは8~12cmにも及び、そのほとんどが内部に隠れています。

  • 陰核亀頭: 外部から見える先端部分で、サイズは5~10mm程度の方が多いといわれていますが、大きい方だと20㎜程度の方もいます。男性器の亀頭に相当します。亀頭が包皮に隠れていて見つけにくいクリトリス包茎の方もいます。
  • 陰核海綿体: スポンジ状の組織で、性的興奮時に血液が集まり膨張します。
  • 陰核脚: 恥骨付近まで伸びる部分で、左右対称に分かれています。陰核脚は隠れていますが10㎝程あり男性器の陰茎に近い部分です。
  • 前庭球: 膣周辺にある棒状の海綿体で、性的刺激によって膨張し分泌物を促します。

クリトリスと男性器との違いと類似点

クリトリスのほとんどは、体内に埋もれていて一見、全くの別物ですが全体を見れば共通点がわかります。
膣を挟んで左右に伸びているクリトリスの陰核脚を閉じて1本にしたとするとペニスの陰茎のようにみえます。
ペニスの裏筋(陰茎小帯)は小陰唇などがふさがった名残とされています。

項目 クリトリス ペニス
発生学的起源 同じ組織から派生 同じ組織から派生
構造 海綿体組織、神経終末が密集 海綿体組織、神経終末が密集
役割 性的快感のみ 性的快感、生殖、排尿
神経終末数 約8000本(亀頭の2倍) 約4000本
勃起時の変化 全体的に膨張 長さと太さが増加

クリトリスの役割

クリトリスは人間の身体で唯一、「快楽を得ること」のみに特化した器官です。以下がその特徴です:

  • 性的刺激による快感を引き起こす。
  • 神経終末が集中しており、高い感度を持つ。
  • 性的興奮時には勃起し、全体が膨張して感度がさらに高まる。

文化や歴史におけるクリトリス

歴史的には、クリトリスは長い間その役割や存在が軽視されてきました。

  • ルネサンス期: イタリアの解剖学者マテオ・コロンボが「女性の快感の座」として初めて注目しました。
  • 中世ヨーロッパ: 「悪魔の乳首」として恐れられ、魔女裁判などで迫害される対象となりました。
  • 現代: 科学的研究やフェミニズム運動によって、その重要性が再認識されています。
  • ギリシャ語「kleitoris」は「鍵」を意味し、「快楽への鍵」とも解釈されています。
  • 哺乳類全般では、オーガズムが排卵を促す役割を持つこともありますが、人間では進化によってその関連性が薄れています。

ケア

クリトリスは非常に敏感な器官であり、適切なケアが必要です:

  • 包皮下に汚れ(恥垢)が溜まりやすいため清潔を保つこと。
  • 過度な刺激を避けること。

神経終末の数

  • クリトリスの亀頭(外部に露出する部分)は約8,000本以上の神経終末を持つとされており、これはペニスの亀頭の約4,000本と比較して2倍に相当します。

  • 一部の研究では、クリトリス全体が10,000本以上の神経繊維を持つ可能性があると報告されています。

感度の密度

  • クリトリスはペニスよりも小さい器官であるため、同じ数の神経終末がより狭い範囲に集中しています。このため感度が非常に高くなります。

  • ペニスは神経終末が広い範囲に分布しているため、感度は相対的に分散されています。

刺激への反応

  • クリトリスは性的快感を得ることに特化した器官であり、その感度は非常に高く性的快感を感じ気持ち良くなりやすいですが、
    その反面、馴れていないと痛みを感じやすくクリトリス包皮をむいて亀頭を直接触ると、「目玉をさわられるみたい」と表現されるくらい痛みにも敏感です。

  • ペニスも性的快感を得る役割を持ちますが、排尿や生殖機能も兼ねているため、感度はクリトリスほど特化されていません。

感覚の違い

    • クリトリスは触覚や圧力に対して非常に敏感であり、少しの刺激でも強い快感を引き起こします。
      そして気を付けないといけないのは、大きさ・色・形で感度や性交渉経験は一致しません。
      間違った知識や俗説で偏見をもたないようにしましょう。

・クリトリスは大きいほど感度が良い?
8,000本以上の神経終末を持つとされるクリトリスにとって5㎜や15㎜の差はわずかな差といえます。大きさよりも神経密度が影響します。
男性ホルモンを摂取したトランス男性はクリトリスが1~5Cm程に成長することがありますが、神経終末の数はほぼそのまま大きくなるので密度が下がり感度も下がる人が多いとされています。
また、感触・感覚は繰返し刺激を受けると麻痺しやすい傾向があり、触り始めは敏感に感じやすく、触り続けていると鈍感になる傾向があります。
皮膚と同様に加齢とともに鈍感になる傾向があります。

  ※上記の「鈍感」は刺激に強くなる、または耐性がつくことであり不感症と言う意味ではありません。

 ・クリトリスが大きいと自慰や性交渉をたくさんしている?
クリトリスの大きさは遺伝やホルモンなどの影響による個人差が大きくあり、成長期以降は、
自慰や性交渉を沢山しても、ほぼ大きくなることはありません。
仮に吸引機などを使用した場合、包皮に埋もれているクリトリスが出てきて大きく見えますが、陰核自体が大きくなることは稀です。
クリトリスが大きいからと言って性交渉が多いなどは俗説であり間違いです。

  • ペニスも敏感ですが、刺激への反応はより広範囲で穏やかになる傾向があります。
    クリトリスと同じように大きさと感度は比例しません。
    ですからペニスの大きさにより早漏・遅漏が決まるわけではありません。
    また、ペニスの大きさも遺伝やホルモンなどの影響による個人差が大きくあり、成長期以降は、
    自慰や性交渉を沢山しても、ほぼ大きくなることはありません。※「大きく」は勃起を指していません。

 

クリトリスでのオーガズムの特徴

  • クリトリスは8000本もの神経が集中しており非常に敏感です。その為、直接触れると痛みを感じる場合もあり、特に性的興奮がない時点で触れると快感より痛みが強くなる傾向があります。クリトリス包皮越しの間接的な刺激位が丁度よい人もいます。オーガズムに達する直前は比較的強めの刺激が良い傾向にあります。

  • クリトリスでのオーガズムを「クリイキ」「外イキ」などと表現され比較的、膣や子宮口、Gスポットなどで得る中イキに比べオーガズムに達しやすい器官です。

  • クリトリスでオーガズムに達した後は、中イキに比べ、くすぐったく感じやすかったり、男性のペニスでのオーガズムにやや近い傾向があります。

男性が性別適合手術(MTF)で作られるクリトリスの特徴・性感・オーガズムとは?

クリトリスの作り方

  • 男性から女性への性別適合手術・性転換手術(MTF)の際、クリトリスは主に陰茎の亀頭部分を利用して形成されます。
  • 亀頭の一部を切り出し、神経や血管束(Neuro-Vascular Bundle)を温存したまま移植することで、感覚を維持したクリトリスを作ります。
  • 近年では、2本の神経と2本の動脈、静脈を付けて感度を高める改良術式もあります。

特徴

  • 形成されたクリトリスは、見た目も女性のクリトリスに近づけて作られます。
  • 感覚神経が温存されるため、触覚や性感が残りやすいのが特徴です。
  • クリトリスのサイズは個人差があり、術式によっても異なりますが、感度重視で設計される場合が多いです。

性感

  • クリトリスは、元の亀頭の感覚神経を活かしているため、術後も性的快感を得ることができます。
  • 実際に「作ったクリトリスを触れてオーガズムに達することができる」との感想が多く見られます。
  • ただし、個人差があり、過敏または鈍感になるケースもあります。

オーガズムの特徴と変化

  • クリトリスでのオーガズム「クリイキ」は、術後も比較的容易に得られることが多いとされます。
項目 内容・特徴
作り方 亀頭の一部を神経・血管ごと移植しクリトリスを形成
感度 神経温存により高感度。過敏または鈍感になることもあり個人差あり
オーガズム クリトリスでのオーガズムは得やすい。膣イキは訓練・経験で感じやすくなる
外観 女性のクリトリスに近づけて形成
その他 術後のケアやトレーニングが性感・快感の発達に重要

  • 手術後の性感やオーガズムの感じ方は個人差が大きく、術前のホルモン治療や術後のリハビリ・ケアによっても変化します。
  • クリトリスの感度維持・向上には、術後の適切なケアとポジティブな性的経験の積み重ねが推奨されます。

 

まとめ

クリトリスとペニスは一見、全くの別物に見えますが、発生学的に同じ起源を持ち、構造や機能に多くの類似点があります。クリトリスの見えている部分は一部で、全体の大きさはペニスの大きさよりやや小さい程度の大きさがあります。クリトリスはペニスより小さいのに2倍の神経終末があり、密度は5倍~10倍程ありとても敏感です。どちらも性的快感を得る重要な役割を果たしますが、それぞれ異なる特性も持っています。

次回は 女性器を知ろう④ 膣 編の予定です。

関連ページ 「女性身体と男性身体のオーガズムの違いと共通点とは?」

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