女装とは?意味・目的・呼び方・誤解されやすい点をやさしく解説

女装とは

性別に関係なく「女性向の衣服や装飾品を身に着けること」を指す言葉です。
辞書では「男性が女性の装いをすること」と説明されることもありますが、現在では性別にかかわらず多様な背景があります。

男性が女性の装いをすることを異性装・クロスドレッサー・女装趣味・男性女装者・女装家・おとこの娘などとも呼びますが、
現代では、女性・男性・トランスジェンダーなど性別にかかわらず
「自分らしい装い」を楽しむ人たちのスタイルとして理解されつつあります。

LGBTQ+が人口のおよそ1割とも言われる時代において、知らない間に誰かを傷つけたりハラスメントをおこなわない為にも正しく理解をアップデートすることが大切です。
本記事では、女装の意味・目的・呼び方・周囲の理解に役立つポイントまで
やさしく整理して解説します。

女装の目的も様々です

トランスジェンダー女性が日常生活で女装する
男性宗教者が儀式で女装する
演劇の男性役者が女装する
ミュージシャンがコスチュームとして女装する
男性が趣味として女装する
ファッションアイテムとして女装するまたは一部を身に着ける
etc.

女装趣味とは

性自認が女性である方にとっては、日常の装いであり「趣味」とは言えない場合が多いです。
性自認が男性で女装を楽しむ人達を女装趣味者などといいます。
(混同されがちですが、多くのトランスジェンダー女性は、女装が日常的であり女装趣味者と呼ばれることを好まないことがあります。)
(トランスジェンダー女性:出生時の身体的性別が男性・性自認が女性)

女装趣味者の呼び方も増えています。

ポジティブな呼び方

おとこの娘(おとこのこ)
女装男子(じょそうだんし)
女装子(じょそうし)(じょそこ)
女装家(じょそうか)
etc.

歴史的・注意が必要な呼び方

・おかま(差別的な文脈がある場合あり)
・ミスターレディー(過去の俗称)

似た呼び方にお姉(おねえ)がありますが、一部のゲイやトランスジェンダー女性で使われますが、女装趣味者で使うことは稀です。
外観よりは口調や内面を指すことが多い呼び方です。

一昔前は「女装趣味」をネガティブにとらえられることが多かったのですが、近年、特に若者の間では、当事者も周りもポジティブな風潮に変化しています。

2024年9月時点でのインスタグラム#女装の投稿数は69万件もあります。
参考:ウクレレ70万件・ラジコン28万件・鉄道模型30万件・ビリヤード25万件・ボウリング32万件・将棋15万件・オセロ9万件

女装趣味の楽しみ方も人それぞれです。

・全身女装する人
・メイクだけ女装する人
・下着だけ女装する人
・衣服だけ女装する人

女装のジャンル

・学生服
・メイド
・OL
・キャバ嬢
・アニメキャラ
・水着
・ゴスロリ
・和服
etc.

女装趣味者の性的指向は?

女装をしているから男性が対象とは限りません。
女装趣味者は性自認が男性の方が多く、女性を対象とする方も少なくありません。
(性自認がクエスチョニング・ノンバイナリー等の方もいます。)
男性が対象の方、男女両方対象の方、女装趣味者が対象の方もいます。
中には女装をした自分自身が対象の方もいます。
女装趣味者と女性、女装趣味者と女装趣味者のペアを「女装レズ」や「カマレズ」等といいます。
※これらの呼称は当事者間で使われる俗称であり、外部から使用する際は注意が必要です。

女装パスとは?

異性装とわからない女装です。
女性向ショップで「男性とバレなかった」事を「パスした」と使われだし、
1990年代にコンビニなどでPOSレジが導入されだした頃、女性客・男性客と入力する項目ができ、女性客として登録されることを一つの目安として広がりました。
近年では年齢やその他カテゴライズも含める傾向にあります。
ただし、現在では「パスできる/できない」という考え方自体に違和感を持つ人もいます。

ニューハーフとは?

1980年代に広がった言葉で「男と女のハーフ」が語源とされています。
定義は曖昧で、ショーパブ・性風俗店・TV・などのビジネスでおこなう男性女装者をニューハーフと呼ぶ傾向にあります。
中には妻と子供がいる男性がニューハーフとして働いているケースもあります。(職業おかまと呼ばれていた時代もありますが、現在では差別的と受け取られる場合があります)
たとえば、一般事務として働いている男性女装者やトランスジェンダー女性をニューハーフと呼ぶことは通常ありません。
身体の状態も関係なく、ニューハーフ風俗従事者の中には、ホルモン投与や睾丸摘出などを行っている方もいれば、男性身体のまま活動している方もいます。
「ニューハーフ」という言葉については、ニューハーフとは?意味や語源、トランスジェンダー・オネエとの違いでも詳しく説明しています。

多様化の時代、女装も進化し細分化され、ひとまとめに出来なくなってきました。

よくある質問を簡単にまとめます。

Q.おとこの娘・女装子などの女装趣味者とトランスジェンダー女性の違いは何ですか?
A.トランスジェンダー女性は性自認が女性であるため、日常生活の延長として自然な装いを選ぶ方も多いといわれます。
ON・OFF関係なく女装が日常であり、TPOに合わせたファッションをするシス女性と同じような感覚です。
女装趣味者は、性自認が男性の方が多く、セクシー・派手・可愛さなど特別な装いの女装を好む方が多いです。

Q.ゲイとトランスジェンダー女性の違いは何ですか?
A.ゲイは性自認が男性で性的指向も男性の同性愛者です。
ゲイでいう「オネエ」は「女っぽい男性」や「乙女の心を兼ね備えた男性」などであり、あくまで根幹の性自認は男性なのがゲイです。
自身が男性のまま男性が好きなのであって、女性として男性が好きではありませんのでフル女装を好まない方も多いですが、ドラァグ文化のようにパフォーマンスとして女装を楽しむ文化も存在します。
また、パートナーとなる相手も男性が好きなので、フル女装をするとモテにくくなる傾向があります。
そのため、短髪でひげを生やしているけど、かわいいネイルや口紅だけ塗る方やかわいいイヤリングなど部分的な女装をする方がいます。

俗語・関連語・死語:ニューハーフ・ミスターレディー・ゲイボーイ・シスターボーイ・ブルーボーイ・フェムボーイ・おかま・オネエ・シーメール・レディーボーイ・ドラッグクイーン・ネカマ・ネットおかま・
※これらの用語の中には差別的に使われるものも含まれるため、使用には注意が必要です。

女装趣味はLGBTQ+なの?

女装趣味者自体はLGBTQ+に該当しないという考え方が多いようです。
女装趣味者の中には、クエスチョニングの方もおり
当サイト、アムフルLGBTQ+では、メニューカテゴリーに入れさせていただいています。

※名称や定義・概念は地域・時代により変化しています。

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