女性器を知ろう② 小陰唇とは? 女性・トランスジェンダー・おとこの娘にもわかる!やさしい解説

女性器を知ろう 2回目は「小陰唇」です。
女性の健康と美しさを支える重要な器官で最も形や大きさなどの個人差が大きな部位です。
日本は性に閉鎖的で正しく学ぶ機会が多くありません。
その為、間違った知識や偏見などが原因で悩みを抱える方もいます。
生まれながらの女性・レズビアン・トランス女性・男性にも知っていただきたい特集です。
(イラストは後日掲載します)

小陰唇とは?

小陰唇(しょういんしん)は、女性の外陰部にある皮膚のひだで、大陰唇の内側に位置しています。
小陰唇は、色や形、大きさがさまざまで主に膣口と尿道口を保護し、性感に関与する重要な役割を持っています。
・膣と尿道口を雑菌や乾燥、異物等から保護する
・尿の飛び散りを防ぐ
・性交渉時に男性器を包み込む

小陰唇の構造と特徴

小陰唇は、左右一対のひだ状の構造で、大陰唇の内側に沿って伸びています。
その上端はクリトリス(陰核)包皮と連結し、下端は会陰部へとつながります。
内側の皮膚の厚さは薄く、粘膜に近い性質を持ち、血管が豊富なため、ピンクや赤みがかった色をしています。
外側は大陰唇からはみ出すこともあり下着の摩擦などで色や形が変化しやすい部位です。
また、皮脂腺や汗腺が多く存在し、潤いを保つ機能も備えています。
小陰唇は非常に敏感な部位であり、性交時の快感を増幅させる働きもします。

小陰唇の変化

加齢やホルモンの影響により、小陰唇の色や形が変化することがあります。
思春期に成長することもあれば、出産後や閉経後に形が変わることもあります。
また、頻繁な摩擦や刺激により、色素沈着が起こることもあります。

小陰唇の形状と色などの個人差 よくある悩み

小陰唇の形や大きさは個人ごとにおおきく異なります。
一般的に「正常」とされる基準は存在せず、小陰唇が大きい、小さい、非対称であるなどの特徴は自然な個体差の一つです。

小陰唇は非対称が大多数!

最近、小陰唇の非対称性に悩む女性が増えていますが、実は左右対称な小陰唇を持つ人はほとんどいません。
人間の体のどの部分も完全な左右対称ではないため、小陰唇の形に差があるのはごく自然なことです。

小陰唇の色が濃い

小陰唇の色は年齢やホルモンの変化、摩擦によって濃くなることがあります。
特に下着の摩擦や剃毛による刺激が原因で色素沈着が進むことがあります。
幼少期から褐色がっかっている場合もあります。
ひじ・膝のように色が濃い場合もありますが、ごく自然なことです。
(歪なホクロのような黒ずみ、まだらな褐色か複数ある場合は、コンジローマなど病気の可能性があるので産婦人科に相談することを推奨します)

小陰唇が大きい

小陰唇が大きいこと自体に医学的な問題はありません。
日本人女性の小陰唇平均サイズは、長さ4~5cm,幅1~1.5cmと言われることがありますが、実際には長さ2~8cm、幅1~4cm位の女性は珍しくありません。
それ以上に大きくても見た目を気にしたり悩む必要はありません。
しかし、衣類に擦れて痛みを感じる、炎症を起こしやすいといった問題が生じる場合、専用のケア用品を使う、または医師に相談することが推奨されます。

小陰唇の間違った知識と偏見!

ネット掲示板、相談コーナーには小陰唇の大きさや形で悩む中高生をはじめ多くの女性の書き込みがあります。
小陰唇が大きかったり、色が濃いと「性交渉経験が多い」 男性の誤解や偏見によって傷つき悩みを抱える女性がいます。
小陰唇の大きさ・色・形は性交渉人数と比例しません。
数百回の性交渉経験がある女性でも小陰唇が小さく黒ずみのない女性もいれば、性交渉未経験の子供でも大きく色が濃い女性もいます。
遺伝・ホルモンバランス・下着や生理用品との摩擦など原因は様々です。

そして、女性の認識にも誤解がありがちです。
男性は小さくピンク色の小陰唇が好きというのも偏見で、趣味嗜好、好きなタイプはみんな違います。
実は、大きな小陰唇が好きな男性も多いのです!
・「性交渉の時にペニスが小陰唇に包まれえて気持ち良い」
・「触り心地がぷにぷにして気持ち良い」
・「単純に見た目が好き」
逆に小さな小陰唇は物足りないと言う男性もいます。
例えば、アダルトコンテンツや性風俗店で働く女性のなかには、小陰唇が大きいことをアピールして人気の方もいるぐらいです。

多様性の時代!小陰唇の外観の違いも個性です!
小陰唇が大きいからと嫌われることはまずありません。
万が一にもそれが原因で嫌ってくるような相手なら、きっと他の些細なことでも嫌ってくるのではないでしょうか。

小陰唇縮小術

小陰唇縮小術とは、大きさや左右のバランスを整える手術です。
2000年初頭は少なかった小陰唇縮小術ですが2010年頃から年間1000件前後のオペ数になり2017年には年間5000件前後にまで増えています。
局所麻酔で片側15分、両側で30分程度で完了し翌日からシャワーもおこなえ性交は1週間~1か月後位には可能なようです。
傷跡が目立つ術式などは10万円弱、傷跡が目立ちにくくダウンタイムも短い術式なら30万円前後、その他オプションによって60万円位までが相場のようです。
小陰唇縮小術は治療目的であっても全額自費で保険適用されません。
小陰唇の摺れやかぶれ、痛みなどの症状が薬ではぶり返したり緩和されない方にとっては有効な手段の一つかもしれません。

小陰唇形成術(性転換手術における小陰唇形成)

性転換手術(性別適合手術、SRS)の一環として、小陰唇の形成が行われることがあります。
これは、男性から女性への性別適合手術(MTF)において、より自然な女性器の外観を再現するための重要な工程の一つです。

小陰唇形成の目的

女性器の再現:自然な見た目の小陰唇を作る。
機能性の確保:適切な位置に小陰唇を配置し、摩擦や刺激に対応できるようにする。
性感の向上:手術技術によっては、性感をある程度残すことが可能。

手術方法

陰嚢皮膚の活用:元々の陰嚢の皮膚や陰茎包皮を利用して小陰唇を形成する。
皮膚移植:適切な部位から皮膚を移植し、小陰唇の形状を調整。
レーザーや縫合技術の活用:自然な仕上がりを目指し、縫合や切除を調整。

睾丸摘出後の小陰唇形成

女性化を目指す際に睾丸摘出を早い段階でする方と性別適合手術と同時におこなう方がいます。
早い段階で睾丸摘出をしていると陰嚢が委縮し皮が少ない為、小陰唇を形成できない可能性が高くなります。
将来、性別適合手術を受けて小陰唇形成もする予定の場合、睾丸摘出のタイミングをしっかり考える必要があります。
既に睾丸摘出だけをしていて、将来、性別適合手術で小陰唇形成をする予定であれば、陰嚢が委縮しないように工夫した方が良いかもしれません。

まとめ

小陰唇は女性の身体にとって重要な役割を持つデリケートな部位です。
形や大きさには個人差があり、決して「理想的な形」があるわけではありません。
平均サイズが小さく強調され、それ以上はコンプレックに感じる広告が目立ちます。
平均より大きすぎる!こんな形の人は他にはいない! と悩む必要もありません。
少数派は希少性が高いとも言えます。
ある人にとっては、とても魅力的で希少価値が高い!のです。

女性自身は自分の体を理解し、大切にすることが、美と健康の第一歩となるでしょう
性的対象者が女性身体の場合、相手を理解することは思いやりの一つであり有効な関係を築くのに大切でしょう。
女性化を目指すトランスジェンダーの場合、「女性」を深く知り、沢山の情報と選択肢を増やすことが重要でしょう。

次回は 女性器を知ろう③ クリトリス編です。

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